早いものです2012年もクリスマスを迎える月となりました。この一年、いかがでしたか?嬉しいことや辛いこと、悲しいことなど色々とあったことでしょう。色々なことをがあっても、イエス様はあなたを支え慰め励ましてくださいます。万事を益としてあなたを支え導いいてくださいます。
今年のクリスマスにあたって聖書の御言葉を学んでいきましょう。
「しかし、時の満ちるに及んで、神は御子を女から生まれさせ、律法の下に生まれさせて、お遣わしになった。」(ガラテヤ人への手紙4章4節 口語訳)。
神の御子イエス・キリストは偶然にこの世に生まれたのではないのです。神は偉大な人間救済のご計画をされ、最もふさわしい時に御子をこの世に遣わされたのです。「時の満に及んで」と聖書は記しています。イエス・キリストの生まれられた時の世界情勢はどのようなものでしょうか。
ローマ帝国が当時の世界を征服していました。ローマに至る道は整備され、ローマの強力な軍事力によって帝国内は支配されていました。ローマ帝国の統一的支配によって地中海周辺地域は安定と繁栄が実現され「ローマの平和」と言われた時代でありました。また当時の共通語はギリシャ語(コイネーギリシャ語)でした。ギリシャ帝国のアレキサンダー大王がインドまで遠征しギリシャ帝国を建て、当時の共通語としてコイネーギリシャ語を使っていたのです。ローマ帝国になっても共通語は変わりませんでした。イスラエルの国は紀元前587年にバビロニアに滅ぼされて、亡国の中、伝統を固守して、どこへ移り住んでも、会堂(シナゴーク)を建てて、彼らの信仰を守り続けたのです。この会堂がキリストの弟子たちの伝道の拠点となったのです。世界中にこの会堂がなければ、あんなに急速にキリスト教信仰が拡大することは不可能であったのです。また新約聖書はコイネーグリークで記され、当時の共通語であるコイネーグリークで福音は語られ世界各地に伝えられたのです。また主の弟子たちや使徒たちにとって、ローマ帝国による治安と交通網の恩恵によって各地に伝えられたのです。
このようにローマ帝国による治安と交通、ギリシャによる世界共通語、ユダヤ人による伝道の拠点としての会堂の三拍子が揃って、はじめて、神の祝福のメッセージが全世界に届けられ広まって行ったのです。キリストの降誕は、それ以前でも以後でもふさわしくなかったのです。実に、「時の満に及んで、神は御子を女から生まれさせ」られたのです。神は歴史をも支配し用いられるお方なのです。
神のタイミングは完璧なのです。あなたと関わりあいを持つために神の御子イエス・キリストはこの世に来て下さったんです。イエス・キリストの救いと祝福のメッセージを聴いてみませんか。お待ちしています。
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