とんちで有名な一休禅師は「正月や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」と歌っています。
正月を迎えることはめでたいことですが、その反面、自分の寿命が一年減ったことにもなるのです。だから、「めでたくもありめでたくもなし」と歌っているのです。
聖書には、「一度死ぬことと、死んだ後さばきを受けることが、人間に定まっている」(ヘブル書9:27)とあります。私たちは生きる者として必ず死ぬべき存在であることを忘れてはならないのです。死に備えて生きていかなければなりません。また、死に備えるとは神に備えることでもあるのです。やがて、神の御前に立つ者であることを忘れてはならないのです。旧約の預言者アモスは「あなたは あなたの神に会う備えをせよ」(アモス書4:12)と警告を与えています。
あなたは神に会う備えはできていますか? 自分をしっかりと自覚し、神に備えて生きてゆくところに私たちの信仰の歩みがあるのです。朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働く者となりましょう。
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